介護施設でのストーマケア

介護施設で行われるストーマケアの特徴や注意点をまとめています。ストーマケアは医療行為に含まれるため、介護職員ができるケアの範囲をあらかじめ確認しておく必要があります。これからストーマケアに携わりたいと考えている人に向けて転職活動のコツも紹介していますので参考にしてください。

介護職員向けストーマケア事典」について

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  • 人工的に作られた排せつ口

    ストーマは手術で人工的に作られた排せつ口のことです。なお、語源はギリシャ語で「乳頭のように突き出した口」という意味です。ストーマには痛みを感じる神経が通っておらず、粘膜は粘液や腸液によって守られています。便を貯める機能は備わっていないので、便が生成され次第自分の意思とは関係なく排せつされます。ストーマの形状や位置は、手術の原因となる疾患の種類や箇所によって異なります。近年はストーマ造設を行う高齢者が増えています。

  • ストーマ造設を行う疾患とは?

    ストーマ造設の対象となる疾患はがんなどの重大な病気です。例えば、泌尿器の疾患である「膀胱がん」になった際に、筋層以上に浸潤が見られる場合は膀胱の切除や摘出が必要となります。全摘出となった場合、女性であれば子宮や膣前壁の一部も合併切除しなければならない可能性があります。その際には尿路変向術が必要となるため、ストーマ造設を行います。また、「直腸がん」や「潰瘍性大腸炎」などの消化器の疾患もストーマ造設の対象となります。

  • 高齢者に多い

    日本は急速に高齢化が進んでおり、それに伴いストーマ造設を行う高齢者も増えています。ストーマケアにおいて大切なのはセルフケアの在り方と周囲のサポートです。残存機能を活かして、可能な限り本人がケアをしていきます。しかし、本人だけではカバーしきれない部分もあるため、その際には周囲のサポートが必要となります。状況に応じて訪問看護や介護サービスの利用が求められるため、介護の現場で働く職員にもストーマケアの知識が必須です。

  • すべての施設が受け入れ可能ではない

    ストーマケアには介護職員が実施不可能な医療行為が含まれます。ストーマ保有者を受け入れている介護施設には、看護師の配置が義務付けられています。そのため、すべての介護施設で受け入れているわけではありません。ストーマケアに介護職員として携わりたいのであれば、各施設が提供しているサービスをよく確認した上で求人を探す必要があります。求人を探す際におすすめなのは、介護業界に特化した転職エージェントの利用です。

適切なストーマケアの実践を目指して

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